当院の骨格矯正治療についてジョンミュー先生とともに

Dr. john mewと当院のドクター、スタッフ IAFGGソウル カンファレンスにて (2024/4)

 

当院では骨格矯正にRAMPA(ランパ)治療を取り入れています。
骨格は親御さんからの遺伝に環境要因(姿勢や習慣等)・咬合が影響し作られます。
頭蓋の位置と舌骨、頭の位置が安定化することでいわゆる歯並びが整います。
よく矯正後の後戻りの問題が話題になりますが、歯槽部のみの歯列矯正では上記の安定が得られていない状態で歯列のみをターゲットとして治療されるため顎骨のひずみの改善がされないことが主要因です。
安定した骨格では早期の後戻りはなく長期の安定が得られるデータが出ています。

イラスト1

上記のような骨格的な偏位が歯列不正や口呼吸・鼻閉をはじめ口腔周囲機能を脆弱化させます。
逆もまたしかりで機能の脆弱化が骨の成長を阻害してしまいます。
2022年~のコロナ下の時世のマスク生活の影響でより悪化している状態です。口呼吸が増えることで骨格の異変が増えています。従来の歯槽部のみの歯列矯正では対応できない難症例化が進んでいます。

 

口呼吸による骨格への影響

 

口呼吸を止めれないお子さんを拝見すると、その大多数が鼻閉等の鼻咽腔疾患を持っており前方頭位で顎を前にだし気道を無理やりあけて呼吸をしなければならない状態です。デジタルCTで検査させて頂くと、鼻腔や上顎洞、重度な方は篩骨洞や前頭洞まで粘膜の肥厚がみられる方が多々おられます。
鼻閉は歯科領域である中顔面(いわゆる鼻・上顎部分)の劣成長に繋がり、機能的にも審美的にも成長を阻害し、歯列不正に大きな影響を及ぼします。
中顔面の劣成長により上顎の前歯の基底部の骨の成長が足りないと以下の様な状態になります。
上は上顎が下方に落ち込んでしまい前歯が長くなるいわゆるガミーの状態の図です。
下は受け口や過蓋咬合のお子さんに多い上顎の前方部の骨が後方にあり骨体自体がかなり狭小になっている図です。

イラスト2

 

この2例の骨格の方は特に鼻咽腔疾患を併発していることが多い傾向にあります。
「口を閉じなさいと言っても閉じないんです。」と親御さんが言われるお子さんは口を閉じたら息苦しいので顎を前に出して口呼吸をせざるを得ないというのが現状です。鼻閉と気道の狭窄がいかに悪影響を起こすかがわかります。

ランパは回転とひずみを正す顎顔面口腔育成治療です。結果として安定した歯列を獲得できます。
審美目的の治療ではありません。顔面の発育・健全な成長を促す根本的な基礎を整える治療です。
よく質問がありますが、従来のヘッドギア装着による上顎牽引や手術併用の治療ではありません。
ヘッドギアは上顎の回転が前下方のため、鼻閉やガミーは改善しません。
牽引する理論およびメカニズムが異なります。姿勢・呼吸・顎位およびリップシールが獲得できる方法は現在ではランパしかありません。当院では開発者である三谷先生のご指導のもと、RAMPA治療にあたっています。

 

◆費用◆

 

骨格矯正の費用については 自費診療料金表ページ にてご確認ください