完全埋伏も抜歯できます
当院は口腔外科医がおり、通常大学病院に転院を紹介されるような難症例ケースの親知らずも抜歯が可能です。
歯茎から半分だけ見えている、横向きに生えている、完全に埋まっているなど親知らずの状態と他の歯や神経への影響等をしっかりと診て抜歯の必要があるかどうかも含めて治療のご相談に応じます。
親知らずは抜いたほうがいい?
親知らずは抜かないでもいい場合もありますが、隣接する歯がむし歯になったり、歯並びが悪くなるなど知らないうちに悪影響が出ることがあります。まずは口腔内を診てCTを撮影し将来的な骨格の予測も踏まえて診断します。
抜歯の手順
1. CT検査
親知らずは神経や太い血管に近いことがあるため通常のレントゲンだけでなく3次元的な画像を撮って診断します。術前にCTを撮影して歯の根が神経や副鼻腔に接していないかどうかなどを確認する必要があります。
2. 表面麻酔
麻酔の針を刺す時の痛みを感じないよう前処置として表面麻酔をします。表面麻酔は数分間で粘膜の感覚がなくなってきます。その後抜歯のための麻酔を行います。
3. 麻酔
抜歯の痛みをブロックするための麻酔をします。通常、術中は痛みなく治療できます。
4. 歯肉切開 ※以下より埋伏歯の場合の手順となります
親知らずの周りを歯肉が被っている場合は歯肉をメスで開く必要があります。
※完全に生えている親知らずの場合は歯を骨から脱臼させて抜くのみになりますので、これ以下の手順はありません。
歯肉の切開も縫合もないため、通常ある程度の止血を待って抜歯後の説明と口内洗浄薬と痛み止めの処方をし治療終了となります。治療にかかる所要時間も30分程度です(親知らずの生え方により多少前後します)
5. 剥離
切開した歯肉を開き、親知らずを露出させます。
6. 骨削
親知らずを覆っている骨を削ります。
7. 歯冠分割
親知らずが斜めに生えている場合は接触している部分を削り歯の頭の部分(歯冠)を取り出します。
8. 歯根分割
残った歯の根の部分(歯根)を取り出します。
9. 縫合
歯肉を切開しているため糸で縫合を行います。通常1~2週間程で抜糸となります。
10. 消毒・止血
残った歯の根の部分(歯根)を取り出します。
11. 抜歯後の説明
抜歯後にはいくつかの注意事項があります。術後の治りが遅くなる場合がありますので飲食や歯磨きだけでなく運動や入浴などの注意事項をしっかり守ってください。
親知らず抜歯にかかる費用
親知らずの抜歯は保険適用治療となります。
費用は症例によりますが、患者様のご負担はおおよそ5,000円~10,000円程度になるかと思います。
ご不明点は診療の際お問い合わせください。